これからの課題

本来は、人の寿命が延びて高齢者が増える、ということは望ましいものだと言えます。多くの人が定年を過ぎたような年齢でも元気に働き、何らかの財産を後の代に残していく、そういったことが可能になり、より社会が活性化します。しかし、高齢者の増加に社会が追い付いていないと、やはり介護問題のような様々な問題が浮き彫りになります。そしてそれによって負担となるのは、高齢者ではなくそれを支える下の年代層です。

その年代層が高齢者に対して不満を抱くようになると、やはりそれは良くない流れを引き起こします。現状の制度などに問題がある分、今後はそれらが改善されていかなければなりません。また、より多くの人に介護問題に対して興味を持ってもらい、実際にその職に就きたい、と思わせるような何かを提示する必要があるでしょう。私達若い世代が、将来的に高齢者となった時に、自分たちが何らかの存在に支えられているという保障を与える…そういったことも関係してくるかもしれません。

人の命に関わること…これはとても難しい問題ですが、誰もが目をそむけずに取り組んでいかなければならない問題です。これからも進行していく高齢化において、何が必要なのか、今一度考えてみませんか。

何もかも「足りない」

介護問題における最大の問題と言えるのが、やはり『費用』や『人員』、そして『家族の介護』という問題でしょう。まず費用に関しては、そもそも介護を受けるためにも、お金が必要となります。介護保険があるとしても、全てを賄われるわけではありませんから、金銭的な問題で受けたい介護が受けられない、ということもあります。また人員、これは重大な問題です。

将来さらに高齢者が増えれば、今よりもさらに多くの人が必要となるにも関わらず、現状介護職に就く人は全体的に減少しています。ですから、物理的なヘルパーの人員を増加させるか、または何らかの方法で、一人あたりの負担を減らす、などの手段が必要となります。

家族同士での介護問題、これは個人によって大きく異なります。しかし多くの方が、やはり親に対する介護に関して責任を感じていますので、どうしても『無理』してしまいがちです。そして生活がそれ一色になってしまい、そのために疲れ果ててしまうことがあります。いわゆる『介護疲れ』です。それは体の故障や鬱などといった二次問題を引き起こすものでもありますから、そういった家族の負担を軽減させるための、介護制度が必要となります。このように、介護が抱える問題はたくさんあります。

超高齢社会と介護問題

高齢社会…私たちの住んでいる現代においては、その言葉の最初に『超』という文字が付与されます。超高齢社会における人口ピラミッドの形は、これから高齢者となっていく少ない世代の人達が、今の高齢者を支え、またそれよりも少ない若者たちが、将来の高齢者を支えていく立場になる、ということが見てとれます。高齢社会に伴うそういった問題には、少子化など他の要因も関係していますが、未だその問題を解消する確実性のある糸口は見えていません。

これからの超高齢社会において、よりそれが問題となっていく事柄があり、定期的に話題となる問題があります。それが、『介護』における問題です。超高齢社会は、それ自体は男女の寿命が延びていることを表すものとなっていますが、その反面それらを支える人がよりたくさん必要になってしまう、ということも表面化させています。そしてその支える人はどうしても若い世代の人になってしまいますから、少ない若い世代の人達のなかより少ない人で介護をしていかなければならない、この問題はこれからずっと取り組んでいかなければならない問題である、と言えます。

さて、最近ではいわゆる『老老介護』などの問題も取り上げられています。高齢者が高齢者を介護する、その現状においてやはり若い人の介護を行える人が必要とされています。では、今の日本の介護における現状などについて、より詳しく、少し違った視点から、取り上げてみることにしましょう。